
2025.5.11(日) 14:00開演
入間市青少年活動センター
まず一つ目に、「ぼんさん」というそのままのお話があります。
間に参加型のワークショップがありまして、初めて狂言に触れる方もおられるかもしれませんけれども、狂言っていうのは独特な表現方法がありまして、立ち方とか歩き方。泣き方、怒り方、ものの食べ方など、全部その動き、所作って言いますけど、それが決まってるんですね。その動きを型にはめて、その役者さんそれぞれの個性、キャラクターを乗せて表現していくという、その立ち方、笑い方など体験していただきます。
円形に取り囲んでいる皆さん、その場で立っていただいて、狂言の所作真似っていうものをしてみたり、あの動きの真似をしてもらいます。そこで、少しずつ皆さんがその狂言師として近づいていくわけですね。
それが終わった後に、もう一つお話をご覧いただくのが、「くさびら」というお話で、キノコがたくさん出てきます。若駒風に創作している内容になっているので、タヌキが出てきます。タヌキのお屋敷、お座敷のところにキノコが、抜いても抜いても生えてくるんですね。そのキノコをタヌキは引っこ抜いて、なんとか退治しようとするんですけど、キノコはどんどんどんどん溢れてきます。で、そのタヌキとキノコの戦いみたいなお話なんです。溢れ続けるキノコを皆さんにも参加していただいて、お芝居のワンシーン皆さんがキノコになります。このぐるりと取り囲んでいただくところにキノコが溢れてタヌキと戦うようになるんですが、あの皆さん全員がキノコになってお芝居に参加していただくような感じになります。
「くさびら」の中で、狸の頼りにしている偉い法院さんというお坊さんがおられます。その法院さんの呪文の言葉の中に、「たんちょ けんろ ぎんなんぱー」っていう呪文があります。その「ギンナンパー」をタイトルに合わせて「ぼんさん・ぼんさんギンナンパー」というタイトルが生まれました。
狂言と聞いて、なんとなく難しいイメージ堅苦しいイメージお行儀よく見なきゃというふうに思われるかもしれませんけれども、狂言というのは日本で一番古いお芝居。650年ほど昔、室町時代にできましたけれども、とにかくお話の内容は楽しい。オチがある。笑いの世界に溢れている、すごくシンプルでわかりやすい内容なので、ちっちゃい子には難しいかなとも思わずに、あの騙されたと思って来ていただいていいかと思います。